・その数学が戦略を決める
数字をちゃんと読むだとか、数字を使って考えたり、意思決定したりというのは、こういうことなんだというのを具体的でわかりやすい事例を踏まえて解説、また、その有用性を啓蒙する本である。
上記はグーグルのCEOエリック・シュミットの名言であるが、本書を読んで僕が勝手に考えたのが次のフレーズ。
絶対計算者達は、ワインの値段を方程式で予測し、興行成績を極大化する映画の脚本を提案し、最も効果的に小学生を教育する授業手法を脚本化し、医療現場での死者数を劇的に減らす「根拠に基づく医療」を提唱し、社会厚生を極大化する政策を選別する。
本書を読みすすめると、これでもかこれでもかというくらいに、絶対計算の優位性が説明されている。そして、絶対計算に生理的な嫌悪感を抱く専門家達は道化のように愚かな姿で登場する。絶対計算には、もちろん限界がある。それでも、曖昧な勘や経験ばかりでなく、数字という根拠に基づく行動と意思決定が、優位になる場面は増えていくことだろう。仮に、世の中の大半が絶対計算を受け入れないのなら、絶対計算を利用する少数派はより美味しい思いをできるだろう。市場の歪みを利用する裁定取引を行なっているようなものだ。
本書は絶対計算の優位性を啓蒙するばかりではなく、読者が数字を正しく読むための入門的知識も紹介されている。すなわち、本書の最終章では、正規分布や標準偏差といった概念の説明と、その応用の仕方が解説されている。
最後に、本書の優れている点として、とても読みやすいということを挙げておく。本書全体に亘って、具体的な事例が豊富に紹介されているので、とてもイメージしやすい。また、各章の最後につけられているポイントのまとめは、各章の要点を理解するのに役立つ。そして、山形浩生氏による日本語訳はとてもこなれている。
(追記)
数字を正しく読むことの事例については、拙エントリも参考にしていただければ幸いです。
数字をちゃんと読むだとか、数字を使って考えたり、意思決定したりというのは、こういうことなんだというのを具体的でわかりやすい事例を踏まえて解説、また、その有用性を啓蒙する本である。
Don’t bet against the internet. ─ Eric Schmidt
「インターネットが負けるほうに賭けるな。」エリック・シュミット
上記はグーグルのCEOエリック・シュミットの名言であるが、本書を読んで僕が勝手に考えたのが次のフレーズ。
Don’t bet against super crunchers.
「絶対計算が負けるほうに賭けるな。」
絶対計算者達は、ワインの値段を方程式で予測し、興行成績を極大化する映画の脚本を提案し、最も効果的に小学生を教育する授業手法を脚本化し、医療現場での死者数を劇的に減らす「根拠に基づく医療」を提唱し、社会厚生を極大化する政策を選別する。
本書を読みすすめると、これでもかこれでもかというくらいに、絶対計算の優位性が説明されている。そして、絶対計算に生理的な嫌悪感を抱く専門家達は道化のように愚かな姿で登場する。絶対計算には、もちろん限界がある。それでも、曖昧な勘や経験ばかりでなく、数字という根拠に基づく行動と意思決定が、優位になる場面は増えていくことだろう。仮に、世の中の大半が絶対計算を受け入れないのなら、絶対計算を利用する少数派はより美味しい思いをできるだろう。市場の歪みを利用する裁定取引を行なっているようなものだ。
本書は絶対計算の優位性を啓蒙するばかりではなく、読者が数字を正しく読むための入門的知識も紹介されている。すなわち、本書の最終章では、正規分布や標準偏差といった概念の説明と、その応用の仕方が解説されている。
最後に、本書の優れている点として、とても読みやすいということを挙げておく。本書全体に亘って、具体的な事例が豊富に紹介されているので、とてもイメージしやすい。また、各章の最後につけられているポイントのまとめは、各章の要点を理解するのに役立つ。そして、山形浩生氏による日本語訳はとてもこなれている。
(追記)
数字を正しく読むことの事例については、拙エントリも参考にしていただければ幸いです。
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