友人のブログを読んでいると次のような記述があった。
こういうことは、企業であるか個人であるかにかかわらず、他でもたくさん観察される事例だと思う。真面目に仕事をするだけではダメ。一生懸命に仕事をするだけではダメ。誠実に仕事をするだけではダメ。品質が優れているだけではダメ。知識がたくさんあるだけではダメ。長時間仕事をするだけではダメ。
一方で、人間としての出来や企業姿勢に問題があっても、知識が全然なくても、経験が乏しくても、やっていることのレベルが高くなくても、大して一生懸命やっていなくても、成功し大もうけしている人たちというのも、それなりにたくさん見かける。
結局、企業や個人の能力や態度よりは、ポジショニングが重要なのだろう。正しい方向に向かって、正しい方向で努力をしなければ、成功に近づくことはできない。高学歴で優秀な人間をたくさん集めても、コンサル出身のできる人間をたくさん集めても、パートやアルバイトを低賃金でこき使っても、儲からないものは儲からない。選んだ事業のスジが悪ければどうしようもない。僕は、この実も蓋もない現実を受け入れられるようになるまで、かなり時間がかかった。
学生のころ経営学で勉強したマイケル・ポーターの戦略論の意味を、それから10年もたった今頃になって、改めて実感している次第。
ちなみに、そんなに能力が高いわけではない僕がお金を稼いで生活することができるのもポジショニングのおかげ。規制によって守られた業界で仕事をしているからだ。それもあと1年くらいしか通用しないから、ちょっと焦らないといけないのだけれど。
そんなことを考えていたところ、サイバーエージェントの藤田社長によるアメーバ事業についてのインタビュー記事の次の部分が気になった。
サイバーエージェントの成長戦略のひとつは、影響力が強く、収益性が高い商売として美味しいメディア企業というポジションを目指すことのようだ。メディア企業というポジションが美味しいのはだれもが認めるところだと思うが、その美味しい状況はこの先もずっと続くのだろうか?
典型的なメディア企業としてはテレビ局なんかが該当すると思うが、テレビ局の高収益性とその従業員の高給ぶりはよく知られているところである。では、その美味しい状況は何によってもたらされているのかといえば、電波という超希少な資源を数社で独占しているというポジショニングによってもたらされている。仮に、電波帯の利用が無限に可能であって、放送事業への参入が無限に可能な状況であったならば、テレビ局があんなに美味しい状況を享受することはできないだろう。
そうだとすると、電波という参入障壁がないインターネットの世界でメディア企業というポジションを確保しても、そのポジションから得られる果実は美味しいのだろうか、そしてその美味しさは永きに亘って護ることが可能なものなのだろうか。そう考えると、ネット企業であるサイバーエージェントがメディア企業を目指すというのは、どうなのかなぁと素朴に疑問を感じてしまう。
と、まあ、戦略=ポジショニングということを書いてみたが、それだけでは説明がつかない事例というのも存在する。例えば、ウォルマートの存在はどうやって説明すればよいのか?同社は、ディスカウント小売業界にポジションをとっている。ディスカウント小売業といえば、非常に低い粗利、多数の競業企業、価格に関する顧客からの厳しいプレッシャー、労働集約的なオペレーション、多店舗展開に必要となる償却費、賃料、光熱費など、想像するだけでうんざりしてくるような典型的な儲からない業態だ。
これに関する答えとしては、戦略の意味をポジショニング以外の要素に求める必要があるのだが、これも経営学で出てくる内容だ。これについては、そのうち気が向いたら書くかもしれない。
ところが、この会社、残念ながら、業績の方は苦しい状況が続いています。顧客企業の生産拠点の相次ぐ海外移転、更には直近の米国市場の急減速で、OEMや受託加工の引き合いは減少すると共に、受注単価も急落しています。現場での改善活動による製造技術ノウハウの蓄積、品質管理ノウハウの蓄積、納期の短縮努力だけでは、どうにも太刀打ちできない状況まで、既に追い込まれています。いくら現場の技術者や工員の方が優秀で礼儀正しくても、彼らの現状の作業の延長線上では、「生き残り策」は見出せないように思いました。
こういうことは、企業であるか個人であるかにかかわらず、他でもたくさん観察される事例だと思う。真面目に仕事をするだけではダメ。一生懸命に仕事をするだけではダメ。誠実に仕事をするだけではダメ。品質が優れているだけではダメ。知識がたくさんあるだけではダメ。長時間仕事をするだけではダメ。
一方で、人間としての出来や企業姿勢に問題があっても、知識が全然なくても、経験が乏しくても、やっていることのレベルが高くなくても、大して一生懸命やっていなくても、成功し大もうけしている人たちというのも、それなりにたくさん見かける。
結局、企業や個人の能力や態度よりは、ポジショニングが重要なのだろう。正しい方向に向かって、正しい方向で努力をしなければ、成功に近づくことはできない。高学歴で優秀な人間をたくさん集めても、コンサル出身のできる人間をたくさん集めても、パートやアルバイトを低賃金でこき使っても、儲からないものは儲からない。選んだ事業のスジが悪ければどうしようもない。僕は、この実も蓋もない現実を受け入れられるようになるまで、かなり時間がかかった。
学生のころ経営学で勉強したマイケル・ポーターの戦略論の意味を、それから10年もたった今頃になって、改めて実感している次第。
ちなみに、そんなに能力が高いわけではない僕がお金を稼いで生活することができるのもポジショニングのおかげ。規制によって守られた業界で仕事をしているからだ。それもあと1年くらいしか通用しないから、ちょっと焦らないといけないのだけれど。
そんなことを考えていたところ、サイバーエージェントの藤田社長によるアメーバ事業についてのインタビュー記事の次の部分が気になった。
アメブロ以外でも重要な新規事業案件はありますが、我々はメディア企業として成長したいのです。これほど影響力を持っていて、収益性が高い商売は他のどの産業を見渡しても見当たらないですから。
サイバーエージェントの成長戦略のひとつは、影響力が強く、収益性が高い商売として美味しいメディア企業というポジションを目指すことのようだ。メディア企業というポジションが美味しいのはだれもが認めるところだと思うが、その美味しい状況はこの先もずっと続くのだろうか?
典型的なメディア企業としてはテレビ局なんかが該当すると思うが、テレビ局の高収益性とその従業員の高給ぶりはよく知られているところである。では、その美味しい状況は何によってもたらされているのかといえば、電波という超希少な資源を数社で独占しているというポジショニングによってもたらされている。仮に、電波帯の利用が無限に可能であって、放送事業への参入が無限に可能な状況であったならば、テレビ局があんなに美味しい状況を享受することはできないだろう。
そうだとすると、電波という参入障壁がないインターネットの世界でメディア企業というポジションを確保しても、そのポジションから得られる果実は美味しいのだろうか、そしてその美味しさは永きに亘って護ることが可能なものなのだろうか。そう考えると、ネット企業であるサイバーエージェントがメディア企業を目指すというのは、どうなのかなぁと素朴に疑問を感じてしまう。
と、まあ、戦略=ポジショニングということを書いてみたが、それだけでは説明がつかない事例というのも存在する。例えば、ウォルマートの存在はどうやって説明すればよいのか?同社は、ディスカウント小売業界にポジションをとっている。ディスカウント小売業といえば、非常に低い粗利、多数の競業企業、価格に関する顧客からの厳しいプレッシャー、労働集約的なオペレーション、多店舗展開に必要となる償却費、賃料、光熱費など、想像するだけでうんざりしてくるような典型的な儲からない業態だ。
これに関する答えとしては、戦略の意味をポジショニング以外の要素に求める必要があるのだが、これも経営学で出てくる内容だ。これについては、そのうち気が向いたら書くかもしれない。

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