
僕が個人的に投資を始めたのは今から8年くらい前なのだけれど、投資で負けたことはあまりない。トータルの運用成績はそこそこ良いほうだと思う。まあ、大勝ちしているわけでもないし、僕と同程度の成績を残せる人はたくさんいるだろうからあまり自慢できるわけでもないのだけれど。自分の投資観はまあ、そこそこ良いのではないかと思う。
今日はその個人的な必勝法を公開してみたいと思う。読んでみていただければわかるのだが、あまりに単純すぎて拍子抜けする人もいるかもしれない。それでも僕はこの8年間、このとても単純な方法で勝ってきた。その方法をなんでブログで公開するのかといえば、この読者が少ないブログで公開したところで自分が困るほど相場に影響を与えることは100%ありえないからであり、こういう初歩的なことを抱え込んでいても自分の進歩が止まるだけであり、公開してみることでそこから始まる新しい何かがあるのではないかと期待してみたからだ。
僕の投資手法は一言でいえば「スクリーニングに基づく割安株投資」だ。具体的な手順は以下のとおり。
1.スクリーニングサイトで投資先候補を絞り込む。
スクリーニングの条件は、
・PBRが1より小さい
・PERが10より小さい
・純資産比率が70%より大きい
PBRが1倍未満ということは解散価値の方が株価よりも高い可能性があるということであり、これ以上株価が下がってしまう確率は相対的に低くなる。こういう銘柄に投資すれば大負けする可能性はかなり低くなる。
PERが10より小さいということは、PERを逆数にした株価に対する益利回りが10%より大きいということだ。そうやってある程度の利回りを期待できるものを選んでおくと株価の上昇余地がある。
純資産比率が70%より大きいというのは、PBRとPERだけでスクリーニングすると負債比率が大きくてハイレバレッジな銘柄が引っかかるので、そういうリスクの高い銘柄を排除するための条件設定だ。
2.スクリーニングで引っかかった銘柄をひとつひとつチェックし除外銘柄をよけていく
除外すべきは次のようなもの
・特別利益等の計上で一時的にPERが改善している銘柄
・子上場の銘柄で親会社の意向次第で業績等が左右されそうな銘柄
・不祥事の結果として市場の信任がなくなってしまった銘柄
・不祥事企業との関係が噂される銘柄
・上場からの年数が短くトラックレコードがない銘柄
・スクリーニングサイトのPBR、PER等が間違っているものも除外する。意外とそういうのもあるので、財務諸表の数値を一応チェックすることが望ましい。
以上、たったこれだけである。こうやって選んで1年とか2年とかの単位で放っておくと株価がかなりあがっていることが少なくない。また、半年に一度、小銭のような配当金が入ってくる。
実際にはスクリーニング条件の1とか10とか70という数値は、微妙にずらしながら銘柄を探すことになる。そうしないと、市場環境によって銘柄候補が著しく少なくなってしまうこともあるし、銘柄候補が多すぎるということもある。
もうひとつ重要なことは、銘柄候補の事業の中身について先入観や偏見をもたないこと。割安に放置されている銘柄は大概の場合において事業内容が地味だ。投資したくなったり応援したくなるようなわくわく感は少ないかもしれない。それでも、長年に亘ってそこそこの経営成績を残し、強固な財務基盤を築いてきたような会社は、外部からは見えないところに強みや長所を持っていたりする。
この手法のリスクは、割安な状態がいつまでたっても是正されない可能性がある点だ。この手の銘柄は時価総額が小さかったり、典型的なオーナー企業で上場している意義がなかったりで、機関投資家はあまり手を出さないケースがある。株主数も少なく市場からのプレッシャーが弱いので、オーナーが油断しきっていたりする。また、僕も一度経験したのだが、オーナーがファンドと組んでMBOをすることがある。こうなると割安な株価が是正される機会というのは永久に無く、不本意な株価で手放さざるを得なくなる。
この手法は単純だけれど有効なよい方法なのだけれど、欠点は、つまらないことだ。ワクワク感が無いと書いたが、惚れた銘柄に投資するような高揚感はない。もう一段高い手法を求め、そしてワクワク感を求めて応援したい銘柄への投資を何度か試みたが、今のところそれらは全敗している。
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