2007年6月アーカイブ

高名なファンドマネージャーである藤野氏のブログに、ブックオフ坂本会長の辞任の原因となったスキャンダルについて次のような見解が載っていた。

過去のスキャンダルのネタを作ったのは本人だろうが、その封印を破ったのはおそらく内部者である。しかし内部者が封印を破ることになったのは本人の行動に帰結する。もし本人が上手に行動することができたら他人は封印を破らなかったであろう。結局、本人の行動が封印を破るきっかけを作ったので、封印を破るのも破らないのも(自分の手か他人の手かを気にしなければ)本人の行動次第だ。

人間というのは必ずしも合理的にものごとを考えたり意思決定するわけではないし、情緒というのは元来不安定なものなのではないかと思う。ちょっとした気遣いを怠ったために、他人の心を土足で踏みつけてしまうことがあるかもしれない。そして、その報いは自分に返ってくる。社会的影響力が低い人がそれをやっても本人が困るだけで済むかもしれない。でも、社会的影響力が大きな人がそれをやると、周囲を巻き込んでとんでもない帰結をもたらすことがある。企業のトップになるような人ならば、本人の権力の大きさや周囲に与える影響を自覚し、他人の心情に配慮した振舞いが必要ではないかと思う。マネジメントチームのコアメンバーの中にそれができる人がいない会社は非常にリスキーだと思う。
先日、パソコン用のメモリーを注文した旨を書いたが、商品が本日届いた。代金を振込で前払いしたのは若干不安であったが、ちゃんとした商品が丁寧に梱包されて届いたのでホッとした。さっそくPCにメモリーを積んで、1GBから2GBへとパワーアップしてみた。体感速度は少しだけ速くなっているような気がする。
先日、会社設立のために格安の印鑑を注文した旨を書いたが、品物が本日届いた。特に品質に問題があるわけではない。普通のまともなモノが届いた。渋谷はんこ堂お勧めである。親切だなとおもったのは、リクエストもしていないのに領収書が同梱されていたこと。会社設立をするような人は領収書を欲しがることが多いのだろう。

さて、次は定款の準備か。
自宅PCでの作業の効率性を高めようかなと思って、メモリーを買うことにした。メモリーの容量が大きい方がPCの処理スピードが上がるし、いくつかのアプリケーションを同時に使っているときの反応速度も違ってくるのではないかな、と素人ながらに考えたわけだ。

半年くらい前からそんなことを考えていたのだが、値段が意外と高いのであきらめていた。ところが、最近になってかなりの値崩れを起こしているようだ。現在の市場価格は空前の低水準にある。もう少し待てばまだ下がるのかもしれないし、この後、急に反転して値上がりするのかもしれない。とりあえず、1GBのメモリが6千円とか7千円で買えるのは充分に安いのではないかと思い注文してしまった。ちなみに、できるだけ安く買おうと思って価格コムで探してみたのだが、実際には探してみるともっと安いお店があるようだ。前金銀行振込で注文したので、そのお店がPCサクセスの様に急に破綻しないことを祈るばかりである。代引やカードも使えたのだが、客が負担する決済手数料が最も安かったのが銀行振り込みだったのだ。たった数百円を節約するために7千円をリスクに晒したわけだ。1週間後にはこの賭けの結果が出ていることだろう。

とりあえず形から入ろうかなと思って、株式会社を設立してみることにした。

会社設立のためのステップは商号を決めるところからだと思うけど、以前は類似商号のチェックとかやらなくてはならなかったらしいが、会社法が施行されてその必要がなくなった。なので商号が決まったら、こんどは印鑑の作成だ。登記とか色々な書類作りに必要だ。

最低限、法務局に登録する実印1つをつくればいいのだろうが、その後、実印を使いまくるのを避けるには角印と銀行印を併せた3点セットを作成するのがいいのではないかと思う。会社設立用の印鑑3点セットはネットで探すと、扱っているハンコ屋さんがたくさん出てくる。僕が探した中で、最安値だったのは渋谷はんこ堂である。消費税込で5,980円だ。ただし、購入総額が1万円未満の場合は送料840円(税込)がかかるので、実質的には6,820円ということになる。それでも、3点セットの値段が1万円を切ることはほとんどないから、かなりお得な印象を受ける。

まだ、モノが手元に届いていないので商品の品質がどうかは不明であり、届いた時点で品質等については追記したい。
やりたいことや好きなことがあって、それを仕事にしていきたい、というのは明らかにプロダクトアウト的な発想だ。

ちなみにプロダクトアウトという言葉をgoogleで検索して一番上にでてきた定義は次のとおり。
 企業が商品開発・生産・販売活動を行う上で、企業側の都合(論理や思想、感性・思い入れ、技術など)を優先するやり方。“作ってから売り方を考える方法”といえる。

これと対比される言葉はマーケットインであり、定義は次の通り。
企業が商品開発・生産・販売活動を行う上で、商品・サービスの購買者のニーズ優先し、ユーザー視点で商品開発を行い、ユーザーが求めているものを求めている数量だけ提供していこうという経営姿勢。“売れるものだけを作り提供する方法”といえる。

プロダクトアウトとマーケットインのどちらが優位かといえば、最近の流行はマーケットインだろう。モノやサービスが大量に供給され、かつ、情報の流通コストが劇的に下がっている状況においては、取引の主導権は購買側にある。商売を大きくしていきたいのなら、プロダクトにたいする過剰なこだわりや想いは捨てて、ニーズに従った方が成功の可能性が高まる。

ただし、マーケットイン的な発想がプロダクトアウト的な発想よりも優位なのは、そのプロダクトの改良、向上の程度が連続的、逐次的に起こる場合である。何らかのブレイクスルーにより、非連続的なイノベーションを起こすことができるのなら、プロダクトアウトの方が圧倒的に優位だ。

あとは、商売の成功を中途半端な規模で良しとするようなケース(そこそこ儲かる中小企業で満足するようなケース)でもプロダクトアウトの方が優位だ。好きなことややりたいことをやっていれば、そうでない場合に比べて集中力が高まるし、どれだけ長い時間を仕事に費やしても苦にならない。こういうケースでは、同じ頭数で商売に挑んでも圧倒的なインプットの量を確保できるし、その効率も高くなる。

ただ、実は、プロダクトアウトでもマーケットインでも、どちらでもいいのかもしれない。商売というのはプロダクトのみで勝負が決まるのではなく、色々なものを含めた全体の仕組みの良し悪しで成否が分かれるのだろう。プロダクトがショボくても、営業力が優れていたり、物流が強ければ、あるいは、それらに何らかの工夫があるのなら、商売はうまくいくのかもしれない。

とりあえず、理念や目標しか決まっていなくて、仕組みどころかプロダクトさえも出来上がっていないのは話にならない。そんな状態にもかかわらず、あえて苦言を呈してくれるF氏や、貴重なアドバイスをくれたK氏には、とても感謝したい。そろそろ本気でプロダクトを決め、仕組みを考えなくては。
いきなりすごいタイトルをつけてしまったが、そんな秘密を知っているわけではない。ただ、今日、髪を切りに行った際に、そんなことがふと気になった。

約10分で全てが終わり、料金が税込1,000円というQB HOUSE。僕が始めてその存在を知ったのは、今から10年くらい前、学生のころだ。そのころ読んでいた雑誌(AERAを毎週買って読んでいた)に、紹介記事が載っていた。髪の毛を洗わず、掃除機のようなもので髪の毛クズを吸い取る、という描写と1,000円という価格設定に大きな衝撃を受けた。

その記事を読んで半月としないうちに、学校の近くにQB HOUSEの店舗がオープンしたので、当時、貧乏学生だった僕は迷わず入店し試してみた。一番驚いたのは、約10分という短時間で全てが終わってしまうことだった。1時間とかかかってしまうとなんとなく煩わしくて、髪の毛を切りに行くのを躊躇してしまうのだが、短時間で済むので気軽に通えるのがよかった。卒業し働くようになって比較的経済的余裕がでてきてからも数年間、月に1回、QB HOUSEに通い続けた。

結婚を機に引っ越すと、引っ越した先の街にはQB HOUSEが無かったので、その街にある普通の理髪店に通うようになった。それでまた数年経ったのだが、先日散歩をしているとQB HOUSEではない1,000円の床屋を発見したので、本日、そのお店に行ってみた。

自動販売機に1,000円札を突っ込んで券を買うとか、掃除機のようなもので髪の毛クズを吸い取るとか、約10分で全てが終わるとか、大体の仕組みはQB HOUSEと同じなのだが、何かが異なっていた。店員の技術も悪くないのだが、ちょっとがっかりしたし、もう一度利用するかどうかはわからない。

何が違うのかなと考えてみると、衛生面での気配りとか店員の接客態度とかの微妙な差の部分が違うような気がした。QB HOUSEでは、床に落ちた毛クズをきれいに片付けてから次のお客さんを迎えるが、今日行った店では一応箒で掃くものの徹底していなかった。また、店員は一応挨拶とかはするものの、タメ口で話しかけられたりした。土地柄、そんな感じでも客には困らないのだろうが、これを大きくしていくのは難しいだろうなと思った。

多店舗展開するビジネスにおいては、ディテールへのこだわりと、そのこだわりを各店舗で確実に実行する仕組(要するに店舗マニュアルなのだが。。)が重要なのではないか、という当たり前のような仮説に気づいた日曜日だった。
・未完の「国鉄改革」―巨大組織の崩壊と再生

JR東海の会長で、国鉄民営化の中心的な役割を担った葛西敬之氏による自伝的な著書である。内容は、国鉄の崩壊から、その改革、分割民営化によるJRの発足、そして残された課題までをカバーしている。

東北・上越新幹線の建設や赤字ローカル線の建設・維持、労務問題から合理化が進まず極度に低くい生産性などから、年に兆の単位で発生する赤字と増加する債務、それらを抜本的に改革しようとせず先送りにしてきた国鉄経営陣と、それらを政争の具としてきた与野党の様子が描かれている。

葛西氏が、鉄道管理局総務部長として現場で過ごした静岡と仙台でのエピソードからは、国鉄の労務問題の酷さがわかる。複数の労働組合による不毛な派閥争い、利用者無視のストライキ頻発、手段そのものが目的化してしまった労働運動が、それらを抑えられない国鉄の経営側などの様子がリアルに伝わってくる。

また、葛西敬之、松田昌士氏(JR東日本相談役)、井手正敬氏(JR西日本元相談役)の「国鉄改革3人組」を中心とした若手改革派グループの活躍が描かれている。改革派グループは、国鉄本社中枢のエリートではあるが、職階としては課長クラスに過ぎず、また、国鉄本社内では少数派であったにもかかわらず、中曽根政権による介入に呼応しながら巨大組織の実権を握り、改革を成し遂げてしまった経緯は読み応えがある。

本書のタイトルに「未完」とついているのは、民営化の過程でJR各社が引き継ぐ新幹線資産の簿価の調整がなされ、東海道新幹線の運賃が本来あるべき金額よりも20%高い水準に設定されている点などによるものである。これにより、東海道新幹線の利用者は不当に高い負担を強いられているし、本来競争力がないはずの航空路線(羽田-大阪間)の存在により、国民経済的に適正な資源配分がなされていないということらしい。

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